50音の行(あかさたなはまやらわ)を示すキーと段(あいうえお)を示すキーを同時押しすることによってかな文字を入力する日本語かな配列「よだか配列」を公開しました。
DvorakJとKarabiner用の設定ファイルを準備したので、WindowsでもMacでも使えます。
実は多用な日本語配列
日本語配列としては、「ローマ字入力」が圧倒的に使われており、次いで「JISかな配列」、「親指シフト(NICOLA)」配列が有名です。
しかし、これらにはどれも完璧ではなく、これまで、さまざま改良配列や独自配列が作られてきました。ローマ字入力を改造した「AZIK」、さまざまな派生配列が作られ今も改良が続いている「月配列」などが比較的有名です。これらにかぎらず、現在もネットで様々な人が新規に開発した配列を発表しており、その数は増え続けています。
よだか配列の特徴
今回、私が公開したよだか配列には
- 現代日本語の入力に使われるカナは全て上段と中段のみを使って一動作で入力することができる。
- 最上段(数字段)は使用しない。
- 50音の並びに基づいた配列となっていて、覚えやすい。
- 文字キーの同時押しだけですべてのカナを入力するため、JISかな配列のようにシフトを多用したり、親指シフト系の配列のようにキーボードを選んだりしない。
- 使用頻度の高いカナは1打で入力でき、カナの約60%を単打で入力できる。
- 拗音(きゃ、しゅ、ちょ…)は三つのキーを同時押しすることで一動作(3打鍵)で入力できる。
- かん、しん、つん、といった「カナと撥音の組み合わせ」を一動作(2打鍵)で入力できる。
といった特徴があります。一方、
- 文字同士の連なりはあまり考えられていない(この点、同じ文字キー同時打鍵系の「新下駄配列」に劣る)
- キー入れ替えソフトを使用する必要がある(この点、同時打鍵もできる行段系配列の「phoenixかな配列」に劣る)
といった欠点もあります。
とくに、文字キー同時打鍵系の配列としては「新下駄配列」が有名で、かつ、文字の連なりを踏まえて考えぬかれた配列であり、よだか配列より日本語入力に秀でた配列であると思われます。
しかし、新下駄配列は、カナの配置に規則性がなく、私は3回チャレンジしても配置を覚えきれませんでした。今回のよだか配列は規則的であり、(自分で作った配列なのもあって)私でも習得でき、文字キー同時押し系かな配列の良さを体験できて満足しています。
(この記事はよだか配列で書いています)