大きいディスプレイが買いやすくなった
最近は大きなディスプレイもそれなりに安い値段で買えるようになりました。
ディスプレイのスタンドも、縦回転(ピボット)できるものが増えており、縦配置でディスプレイを使うのも簡単になりました*1。
しかし、大きなディスプレイについてくる高機能なスタンドは、それだけ、大きく、重く、机を専有する面積も大きいのです。せっかくメーカーがディスプレイの薄型化を競っても、スタンドが大きいのではその意味が半減します。
大きなディスプレイは机に置こう
机においてあるディスプレイのスタンドが邪魔で気になる場合や、スペースが心配で大きなディスプレイを購入することを迷っている人は、いっそスタンドを外して直置きしてしまいましょう。机がずっと広く使えるようになります。
実例1:大きめの机に27インチのディスプレイ
家での作業用のディスプレイは写真のように、壁に立てかけるようにして、机に直置きしています。
スタンドがないと、不安定になるのではないかと感じるかもしれません。しかし、直置きし始めてから半年近く経っていますが、非常に安定していて、ずり落ちてくることもありません*2。
実例2:小さな机と23インチディスプレイ
この机は、パソコンを置くには狭すぎると思っていたのですが、余っていた23インチディスプレイを直置きすることで、なかなかかわいいパソコン机になりました。コードの数をなるべく減らしてほしいという要望があったので、スピーカーはディスプレイ内蔵のものですませています。
このディスプレイは背後の電源ケーブルや横においてあるMac MiniとつながっているHDMIケーブルが支えになってはいるのですが、ディスプレイのバランスが悪いのか、机に幕板が無いせいか、気づくと少しずり落ちている場合があります。キーボードやパームレス、置物でサポートしている他、気づいたら手で直すようにしてます。
実例3:職場の机でマルチディスプレイ。
職場にも27インチのディスプレイを導入し、元々あった19インチディスプレイと一緒にブースの机に直置きしています。スタンドが2つも減ることによって、利用できる机の面積がだいぶ増えました。
それぞれ、電源ケーブルとDVI-D/VGAケーブルが背後から机の下へと通り、電源タップやデスクトップパソコンと繋がっているので、非常に安定しています。
ディスプレイ直置きの効用
直置きすることにより、ディスプレイが机の面積をほとんど占有しないようになり、机が広く使えるようになります。
その分、スタンドが邪魔でディスプレイが置けなかった机が使えるようになったり(実例2)、より大きなディスプレイが置けるようになったりします。
費用もかからないですし、最近のディスプレイはスタンドの取り外しや再度の取り付けも簡単なので、すぐに試せます。是非一度、試してみてて、机の面積がどれだけ増えるか見てみるのはどうでしょうか。
ディスプレイ直置きの条件
ディスプレイの条件
ディスプレイからスタンドが外せる必要があります。いまどきのディスプレイはほとんど外せるようになっているはずですが、念のため、「VESA規格」に準拠しているかを確認しておくと良いでしょう。「VESA規格」に準拠していれば、スタンドを確実に外すことができますし、直置きが気に入らない場合でも、ディスプレイアームや壁掛け器具の使用を検討する余地が出てきます。
ディスプレイは、ある程度の厚みがあったほうが安定しそうです。iMacやApple Cinema Displayのような、ディスプレイの端が薄くなっているデザインのものは、直置きには向かなそうです。
ディスプレイは机に垂直に置かれることになり、また画面の中央が目の高さよりも低くなりがちですから、視線の方向がディスプレイに対してやや斜めになります。TN液晶は縦方向の視野角が狭いので、縦方向の視野角が広いIPS液晶のほうがいいでしょう。
ディスプレイ直置きのデメリット
ディスプレイアームを使用した場合ほど、置き方に柔軟性はありません。特に縦置きはバランスが悪くなりますし、ケーブルが支えにならないので、直置きとは合わないでしょう。
また、ディスプライの位置が目の高さよりも下になり、小さなディスプレイほどこれが気になります。
メーカーが想定している使い方か分からないので、ディスプレイが落ちて壊れても、メーカーの保証外となる可能性があります。私は、壊れた場合は買い替える他ないだろうと判断した上で、買い直しの経済的デメリットよりも机が広く使える方が重要だと考えて、直置きを行っています。