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文字は読むため、文は伝えるため。

コンピュータには、もっと楽に入力できるはず。コンピュータからの出力は、もっと快適に受けとれるはず。

機動戦士ガンダムはベクデルテストをクリアしているか

  1. ふたり以上の名前のついた女性が登場するか 
  2. 女性同士が直接会話をするか 
  3. その会話の内容が男性以外のことであるか

バカバカしいことに、日本のアニメはほとんどこれをクリアしている。
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20140617/1403019121

KoshianXさんの議論は面白いのですが、「ベクデルテスト」がクリアされているかについて、具体的な会話シーンに基づく検証がありません。

ベクデルテストの面白さは、「こんなの当然クリアできるだろ」と思っても、具体的に見ると意外とクリアしない作品が多い、ということにあるのではないかと思いますので、KoshinanX氏さんも挙げている「機動戦士ガンダム」がクリアできているか確認してみました。

検証対象範囲

ベクデルテストは本来は劇場映画を対象としたテストなので、比較対象の作品の尺の長さも映画1本程度とすべきでしょう。

具体的な方法として、「テレビアニメシリーズの第5話まで」を対象とする方法と「劇場版1作目」を対象とする方法を考えましたが、自分はたまたま機動戦士ガンダムが見たことがなく、総集編を先に見るのはもったいないと感じたので、テレビアニメシリーズの「第5話まで」を見ながら検証することにしました*1

結論

結論としては、機動戦士ガンダムは第5話まででベクデルテストをクリアしています。下記の二つのシーンがあるからです。

一つ目は、第2話「ガンダム破壊命令」の、セイラとフラウ・ボゥとの間の会話です。

セイラ「そこの女の方!包帯くらいなら巻けるわね。手伝っていただきたいわ」
フラウ「ええっ」
【フラウから子ども達への発言が間に挟まる】
セイラ「あちらを」
フラウ「はいっ」

二つ目は、第3話「敵の補給艦を叩け」の、セイラとミライとの間の会話です。

セイラ「代わりましょう。計器を見ているだけでいいんでしょ?」
ミライ「すいません。着陸のときまでお願い」
セイラ「ええ」

常に集中して見ていた訳では無いので、見逃しがあるかもしれませんが、私が見た限り、この2つだけでした*2

名前のついた主要女性キャラが複数出ており、ほとんど恋愛要素が登場していないのに、2つの短い会話しかベクデルテストをクリアするシーンがない、ということは、ベクデルテストの視点が、言われないと気付かない、なかなか鋭い着眼点であるこということを示しているように思います。

なお、今回はじめて機動戦士ガンダムを見た訳ですが、非常に面白かったので、当面続けて見てみるつもりです。

*1:検証対象映像はバンダイチャンネルのものにしました(http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=929

*2:KoshianXさんの記事へのブコメでは、ベクデルテストの逆バージョンも同時に検証した方がいいのではないか、という趣旨の指摘もありましたが、そういう「逆ベクデルテスト」については、全5話で余裕でクリアしていました。