グリーブズ氏の家族や友人で構成された旅行団の一行はロンドンの喧騒を離れ、
遊牧民のビャン族に同行しながら、雄大なモンゴルの大地を楽しんでいました。
しかし、ある宿泊地に泊まった翌日の夕方、一行を悲劇が襲います。
アーサー・グリーブズ氏が小屋で胸を撃たれて死んでいるのが発見されたのです。
衝撃を受け戸惑い、おののく一行は一棟のゲルに集められます。
旅行団の一行に当日の行動を振り返り、アーサーグリーブズ氏殺害の犯人を見出すことを求めます。
状況的にビャン族の犯行はありえません。犯人はあなたたちの中にいるのです。
同胞による陪審にようこそ
「同胞による陪審」は、ましゅー作のマーダーミステリーゲームです。
マーダーミステリーゲームは、各プレイヤーに殺人事件の容疑者の役が割り当てられ、お互いに推理したり、疑われたり、問い詰めたり、言い逃れしたりなど、議論をしながら容疑者の中に隠れている犯人を捜していく、そして犯人の場合は逃げ切ることを楽しむ遊びです。
「同胞による陪審」はその中でも、いわゆるクローズド型に分類される作品です。参加者全員が同じテーブルで議論しながら推理を進めていく、各々が演じるキャラクターについての情報が各参加者に各アクトごとに徐々に開示される、といった特徴があります。*1
参加者には担当するキャラクターの知っている情報が段階的に開示されます*2。シナリオの進行に合わせて「アクト1」から「アクト3」用の情報が各参加者に示され、それに基づいて犯人捜しの議論を一つのテーブル*3で進めます。
参加者に示される情報には、質問されたら正直に答えないといけない情報、答えなくてもいいが嘘をついてはいけない情報、嘘をついてもいい情報などが区別して記載されています。また、アクトが進むにつれて自分自身に関して予想外の情報が出ることもありえます。このことによって「実は自分が犯行時間の近くでこんなことをしていた」とか「実は自分が犯人だった」ということが途中から分かる場合もありえる仕様になっていることにご留意ください。
各容疑者が3つのアクトを通じて話し合いによってお互いが知っている情報を聞き出しながら犯人を捜し出すゲームですが、その際なるべく自分が演じる容疑者の立場に立って、容疑者として話すことが求められます。その結果として、参加者が「自分は推理小説やミステリドラマの世界の中にいた」と感じて楽しむこともまた、ゲームの目標です。
2023年3月4日時点でテストプレイ含めて17回開催されています。
2023年10月1日からマーダーミステリー専門店Rabbitholeで遊べるようになりました。
また、同胞による陪審のGMがしたいか/できそうかを判断するための「はじめてGM体験ブック兼まとめて振り返りブック」と、同ブックを読んでGMしたいと判断した人向けに、GMするのに必要なデジタルデータをまとめた「GMしようキット」を販売しています。
同胞による陪審:データ
- 舞台
- 1920年代のモンゴル
- 形式
- クローズド型(3アクト)
- プレイ人数
- 8人
- 役柄の男女比
- 被害者の妻を除く7人は男女選択可能
- プレイ想定時間
- 3時間程度。(オンラインの場合は4時間半程度)
テストプレイヤーの感想