ましゅーましまし

LARPとフォントとTRPGと日本語配列とマダミスとキーボードと(電子ペーパー)ディスプレイと自由の話

いろんな数字をローマ字変換テーブルに仕込んでビシバシ打とう。

丸数字をローマ字変換テーブルに登録して,変換せずに打とう

普通、丸数字(①,②,③,…)や漢数字(一、二、三、…)、ローマ数字(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,…)を入力するときは、キーボード上段から数字を打ち込み、スペースバーを押して変換するかと思います。

しかし、数字の変換候補は数多くあり、何度もスペースバーを押す必要があったりして変換には手間がかかります。

また、例えば丸数字を変換したときの次に数字を変換したときも丸数字を変換したいとは限りません。漢数字を出したいのかもしれませんし、数字は変換せずに数詞だけを変換したいのかもしれません。しかし、一回丸文字へ変換してしまうと、日本語入力ソフトがこれを覚えていて、次回の変換のときも丸文字に変換しようとしたりして、なかなかスムーズにいかなかったりします。

これらの問題の発生を予防するためには、かな漢字変換をせずに、ローマ字かな変換テーブルを使用するのが一番です。

具体的には、Mキーを押した後に1~0の数字キーを押すことで、該当する丸数字(①~⑩)が出力すると便利です。(Mは丸文字の頭文字の「ま」のMなので、覚えやすいです)

Google日本語入力であれば、環境設定の「ローマ字テーブル」の「編集…」を選択し、下記のような設定を追加しましょう。*1

入力 出力
m1
m2
m3
m4
m5
m6
m7
m8
m9
m0

これらを登録しておくと、変換作業なしに丸文字がビシバシ入力できます。

ついで、丸文字の⑪から⑳も打てるようにしましょう。考え方は①~⑩と同じですが、Mキーの代わりに、となりのNキーを使いましょう。

入力 出力
n1
n2
n3
n4
n5
n6
n7
n8
n9
n0

漢数字

漢数字も同様に登録していきましょう。漢字の「か」の子音であるKキーを使います。

入力 出力
k1
k2
k3
k4
k5
k6
k7
k8
k9
k0

ローマ数字

ローマ数字もローマの頭文字のRのキーを使って登録してしまいましょう。

入力 出力
r1
r2
r3
r4
r5
r6
r7
r8
r9
r0

これでローマ数字もビシバシ入力していきましょう。*2

数字以外の登録

登録するものは、一文字に限る必要はありません。

h1で「第1班」、j1で「第1条」と出るようにしてもいいですし、変換ルールの一打目を大文字にした設定もして*3、小文字の設定と使い分けてもいいのです。

また,いっそ漢字*4や短文*5や良く使う固有名詞*6を登録しても問題ありません。

*1:Aqua SKKやCorvus SKKでも,同じ考え方で登録可能です。他の日本語入力ソフトでも,工夫すればできるのではないでしょうか。

*2:ちなみに、ローマ数字は「III」とか「IIX」とかのように半角英字の組合せで表現するのも正しい方法ですので、そちらを登録してもいいでしょう。

*3:SKK系の日本語入力ソフトでは難しいです。

*4:例えば,私はGoogle日本語入力を普段使いしていたときに「案 宛 倍 文 物 部 米 番 殿 度 同 第 付 英 円 分 後 号 行 本 法 半 人 時 件 会 金 甲 回 階 頃 各 計 強 間 欄 万 者 枚 末 名 内 億 乙 頁 両 証 数 氏 様 性 点 通 等 上 生 私 社 州 書 〒 要 前 図」といった漢字を登録していたことがあります。2014年9月21日現在は,普段使いにはSKK系のソフトを使用していますので、漢字はほとんど登録していません。

*5:「について」「お世話になっております」など。

*6:職場の同僚の氏名等。

ツルコズと合わせるための日本語長体フォントまとめ

長体,つまり文字が正方形ではなく縦長の長方形に収まるように作られている日本語用のフォントを(主にツルコズと合わせるために)まとめてみます。

長体かなフォント

ツルコズ

まずは,私の圧倒的お気に入りフォント「ツルコズ」から。

ツルコズは,カタカナだけで日本語を書いても読みやすくなるように,昭和初期に作られた「ツル5号」というフォントをもとに,ひらがなも加えた新しいフォントです。慣れると普通のかなフォントと違った読みやすさ*1があります。

しかし,ツルコズには,ひらがな,カタカナ,英数字や一部の記号しかないので,ツルコズだけでは,通常の漢字かな混じり文が書けません。

例:ツルコズだけでは,文字化けする
f:id:semialt:20140907011930p:plain

漢字かな混じり文を書くには,漢字の字形(グリフ)が含まれているフォントと組み合せることが必要になります。

これには,InDesignやIllusutratorといった,デザイナー用の専門ソフトウェアに含まれる「合成フォント」機能を使用するのが一般的です。ツルコズのサイトには,そのようにして組まれた例がのっています。

そして,あまり知られていませんが,ChromeというWebブラウザや,Emacsというテキストエディタでも文字ごとに使用するフォントを指定することで,フォントを組み合せることができます。

例:ツルコズ+源ノ角ゴシック Regular (Chrome)
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ChromeEmacsでフォントを組み合せる方法については,別の記事で紹介する予定です*2

Meiryo UI

最近のWindowsに搭載されている「Meiryo UI」というフォントも,かな部分は長体です。

長文を読むのには向いてなさそうですが,メニューの項目をかたまりとして認識するためであれば,このようにかなを詰めるのはアリだと思います。

例:Meiryo UI
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長体漢字フォント

ロゴたいぷゴシック-コンデンスド

ロゴたいぷゴシック-コンデンスドは無料で使える長体の漢字フォントで,「ロゴデザインやタイトルロゴ、見出し向け」として公開されていますが,ツルコズとの相性が良く,私はいつもツルコズと組み合わせて使っています。

例:ツルコズ+ロゴたいぷゴシック-コンデンスド (Chrome)
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例:Menlo+ツルコズ+ロゴたいぷゴシック-コンデンスド (Emacs)
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注意点1:表示されない漢字がある

ロゴたいぷゴシック-コンデンスドはJIS第2水準漢字の一部までしか実装していないため,Webを見ていると,表示されない漢字がでてきます。これは,より多くの漢字を収録しているフォントと組み合わせることで,解決できます*3

注意点2:仮想ボディが正方形

ロゴたいぷゴシック-コンデンスドの文字は正方形ですが,文字組みの際に使用される基準である仮想ボディは正方形に設定されているため,文字間に空白ができます。漢字が何文字も連続する場合,詰めて表示されるツルコズとの対比で,漢字の間の空白が目立つこともあります。

AXIS Condensed/Compressed

AXIS Condensedは有償の長体フォントです。

Fonts.com経由でWebフォントも提供されており,ブラウザ上で,好みの文章をテストすることもできます

ツルコズとの組合せても違和感はなく,普段使いできそうです。

例:ツルコズ+AXIS Condensed (Chrome)
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AXISには文字をさらに細くしたAXIS Compressedもあります。

例:ツルコズ+AXIS Compressed (Chrome)
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UD新ゴ コンデンス

UD新ゴ コンデンスは,AXISより新しい有償長体フォントです。UD新ゴ ファミリーの一員で,フォントの幅が正方形の横幅を100として,90, 80, 70, 60, 50と細かく用意されているのが特徴です。

モリサワパスポートに入っていますので,モリサワパスポートが使える人には有力な選択肢となると思います。

タイプバンクゴシックforコンデンス

タイプバンクゴシックforコンデンスはツルコズを出しているタイプバンクさんが出している長体用フォントです。このフォントはこれまで紹介した他の長体フォントとは使い方が異なり,DTPソフト上で長体にする変形をかけたときに,いい具合になるように設計されている正方形のフォントです。

ツルコズのサイトでは,C6に60%の長体をかけてツルコズと組合せた例がのっています。

またC6に80%の長体をかけるのも,ツルコズと相性がいいようです。

残念ながら,DTPソフトを持っていない私にとっては,使える場面が無いフォントです。もしタイプバンクから,適切な長体をかけた字間も調整したタイプバンクゴシックforコンデンスとツルコズを組合せたフォントが出れば,Word等,幅広いソフトで使えるようになるので,一番嬉しいのですが。

TTEdit半角明朝・ゴシック/2/3角明朝・ゴシック

武蔵システムが無償で配布している長体フォントのシリーズです。明朝とゴシックそれぞれについて,横幅が半角のものと,2/3角のものが用意されています。

Excelなど文字幅を変更できないアプリで、文字数を多く記入したい時など」向けのフォントとのことですが,ロゴたいぷゴシック-コンデンスドとは違い,仮想ボディも長体であり,収録文字数も多いので,文字を詰めたいときにスポット的に使うには,非常に有効でしょう。また,長体の明朝体フォントは,シリーズ以外にはなさそうです。

2/3角ゴシックはツルコズとの相性も悪くないです。ただ,やや詰めすぎになる感があるので,1ピクセルの字間を入れた方がいいかもしれません。

例: ツルコズ+TTEdit2/3角ゴシック (Chrome)
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例:ツルコズ+TTEdit2/3角ゴシック+字間1ピクセル (Chrome)
f:id:semialt:20140907161212p:plain

しかし,2/3角ゴシック・明朝をそのまま使った方が読みやすい,という人もいるかもしれません。

例:TTEdit2/3角ゴシック (Chrome)
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例: TTEdit2/3角明朝 (Chrome)
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半角ゴシック・明朝はツルコズと比べても細く,組み合せるのには向いていません。

例:TTEdit半角ゴシック (Chrome)
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例:TTEdit半角明朝 (Chrome)
f:id:semialt:20140907161558p:plain

*1:カナモジカイの記事(PDF)ではアラタと合わせて「カタカナの『語形をつくるチカラ』を最大限に発揮させる」としています。

*2:簡単に言うと,①Chromeについては,Stylishというアドオンをインストールして,@font-faceとunicode-rangeを使用したユーザーcssファイルをWebページに適用すれば使えます。②Emacsの場合は,init.elでcreate-fontset-from-ascii-font set-fontset-font decode-char等を利用してフォント指定をすればできます。なお,リンク先のファイルはどちらも未完成で,ドキュメントもなく,私が手元で使用しているファイルとも異なるので,そのまま使わない方がいいです。

*3:私は,源ノ角ゴシックRegularを組み合わせています。漢字の字形が正方形(正体)のフォントですが,ロゴたいぷゴシック-コンデンスドに搭載されていない漢字は画数が多いものが大半なため,ロゴたいぷゴシック-コンデンスドに混ぜても違和感がありません

機動戦士ガンダムはベクデルテストをクリアしているか (2)

間が空きましたが、第19話まで見たので、途中報告。

まず、第6話〜第12話にはベクデルテストをクリアするシーンはありません。

第13話 「再会、母よ…」

第13話には、セイラとミライが浜辺で水着を着て寝そべり、会話するシーンがあります。

セイラ「太陽の光が一箇所から来るってわざとらしいわね」
ミライ「でも、これが自然というものなのね」
セイラ「そうね。宇宙の広がりというのはこういうことを言うのよね」

しかし、すぐカイがアムロに関する話題で会話に割り込み、カイが去った後の話題はアムロのことなってしまうので、ベクデルテストをクリアするのはここまでです。

第14話、第15話には、ベクデルテストをクリアするシーンはありません。

第16話 「セイラ出撃」

第16話はタイトルにセイラの名が出ているくらいなので、セイラのセリフが多く、女性との会話も3回あります。

まずは、連邦軍と落ち合えない状況についてのデッキでの対策会議のシーン。

セイラ「受信回路は開きっぱなしだけど」
ミライ「無線はありえないでしょう。このあたり、どちらかというとジオンの勢力圏内だし」

これは、男性も混じった会議ではありますが、二人だけが写った絵で会話がされているので、女性同士の会話にカウントしたいと思います。

そして、セイラが勝手な出撃から帰還したシーン。

ミライ「ともかく、他の人の示しもあります。三日間の独房入り。いいわね」
セイラ「かまいません」

そして、セイラが独房に入ったときのフラウ・ボゥとの会話もあります。

フラウ「用があったら、いつでも呼んでください」
セイラ「ありがとう。フラウ・ボゥ

以上です。

以降、第17話から第19話には、ベクデルテストをクリアするシーンはありません。